こんにちは、ショウエイです。
先日お勤めをしたお葬式のお話しです。
葬儀の後、喪主の方が「母とは直接会えなくなってしまいましたが、私のなかには生きていて、どこか繋がっているように感じます」とお話ししてくださいました。
私は、この言葉に深く考えさせられました。
世の中のものごと全てに始まりがあれば終わりがあります。
人の一生も同じように、生まれればいつかは死を迎え、
出会いがあれば別れも訪れます。
仏教には「愛別離苦(あいべつりく)」という教えがあります。
これは愛する者との別れが苦しいという意味です。
この言葉通り別れは悲しいものです。
しかし最近は、
誰かを永遠に失いたくない。死なないでほしい。と願うことは、
その人と出会わなければよかったということと隣り合わせなのではないかと思うようになりました。
この苦しみの中にも、出会いから受け取った幸せや、救いがあったことを忘れてはいけないし、
出会いがあったからこそ、私たちは様々な感情を経験し、成長することができるのではないかなと考えています。
だからこそ、すでに亡くなってしまった人々には感謝を忘れずに、今目の前にいる大切な人たちとの時間を大切にすることが大事なような気がします。
そして、その人たちが一日でも長く、元気でいてくれることを願いながら、どのように向き合い、自分自身がどのように生きるかを自問自答しながら、日々を過ごしていきたいと思います。
出会いと別れの連続の中で、私たちは優しさと悲しみを感じ、人としての成長できるような気がします。
そしていつか、自分自身もまた誰かの心に残る存在として、旅に出れるよう努めたいと思います。
それまでの時間を、心豊かに、意味深く過ごしていきたいと思います。