こんにちは、ショウエイです。
先日、一冊の本を読みました。
臨済宗円覚寺派管長さま、横田南嶺猊下の『悩みは消える』という本です。
禅の教えをベースに30代、40代の方の悩みにたいしてものの見方や考え方が書かれています。
まだ20代なら読むのは早いのでは?とも感じましたが、普段からYouTubeを拝見し、お話を聞かせていただいていることもあり、気になって購入しました。
とても勉強になるありがたいお話でした。
今日はその話を少しだけさせていただこうと思います。
‘‘人間の悩みはすべて対人関係の悩みである”という言葉がありますが、横田猊下はその人間関係の悩みを解決するカギとして「知ることと愛すること」と書かれていました。
著書を引用させていただきます。
不当なことをいう上司は必ずどこの世界にもいると思いますが、「嫌な上司だ」「あいつは苦手だ」と思っていると、やはりその心は向こうに映りますから、いつまで経っても大変なままです。
そういう場合、私はその人のことを、角度を変えて見てみます。今の時代は、仕事関係の人についてプライベートなことまで知るのは難しいかもしれませんが、お寺の関係でいいますと、どういう立場の人なのか、今どういう環境にあるのか、家庭の状況がどうなのか、いろいろ知るように努めます。そうすると、相手のことがいろいろ分かってきて相手に対する自分の気持ちにも変化が生じるのです。
「なるほど、あの人は今、家庭にこういう問題があるから、みんなの前に出たときに、こうやって発散しているんだな」ということが分かると、ただただ嫌いで憎かった相手に対し、「ああ、あの人も気の毒なんやな」という気持ちがわき起こってくるのです。
だから、大切なのは「知る努力」です。
著 横田南嶺『悩みは消える』より
立場や生活環境はひとそれぞれですし、また世代が違えばより価値観が違ってきます。
私自身も自分と相手の考え方が違うと、
「この同じ状況に居ながら、どうしてそんな考え方になるんだ」とついつい思ってしまいます。
考えてみれば、自分と同じ過去を過ごしてきたわけではないので意見は違って当然です。
むしろ、若さゆえに知らないことのほうが多い私にとっては、自分が間違っている場合もあります。
そう思うと相手の違った意見も背景を知ろうと努力し、納得し、認めることができます。
これが常に正しくできればと思いますが、なかなか難しいことです。
生活の中で一つでも多く認め合えるように努めたいと思いました。