よい習慣を授かる

こんにちは、ショウエイです。

先日の結婚式の話。

結婚式中に戒師様から十善戒を授かりました。

十善戒とは、仏教の教えの一つで、身、口、意の三つに分けられた10の戒めのことです。

この十善戒は、わたし自身はお坊さんになる最初に授かっていますが、今回結婚というひとつの節目に改めて授かりました。

これらの戒めは、私たちが日々の生活を送る上で心がけるべきことを表しています。

まず、身に関する戒めについて説明します。これには、「不殺生」、「不偸盗」、「不邪淫」の三つがあります。

「不殺生」は、生き物をむやみに傷つけないという戒です。これは、私たちが他の生命を尊重し、むやみに傷つけることなく共存することを教えています。

「不偸盗」は、盗まないという戒です。これは、他人の所有物を尊重し、自分のものでないものを勝手に取らないことを教えています。

「不邪淫」は、道徳に反する男女の交際をしないという戒です。これは、私たちが人間関係を築く上での道徳的な基準を教えています。

次に、口に関する戒めについて説明します。これには、「不妄語」、「不綺語」、「不悪口」、「不両舌」の四つがあります。

「不妄語」は、嘘をつかないという戒です。これは、私たちが誠実さを保ち、真実を語ることの重要性を教えています。

「不綺語」は、中身のない言葉を話さないという戒めです。これは、私たちが他人とのコミュニケーションにおいて、意味のある言葉を用いることを教えています。

「不悪口」は、乱暴な言葉を使わないという戒めです。これは、私たちが他人を尊重し、言葉による傷つけから遠ざかることを教えています。

「不両舌」は、他人を仲違いさせるようなことを言わないという戒めです。これは、私たちが社会の調和を保つために、分裂を引き起こすような言動を避けることを教えています。

最後に、意に関する戒めについて説明します。これには、「不慳貪」、「不瞋恚」、「不邪見」の三つがあります。

「不慳貪」は、激しい欲を抱かないという戒めです。これは、私たちが物事を適度に求め、過度な欲望に囚われないことを教えています。

「不瞋恚」は、激しい怒りを抱かないという戒めです。これは、私たちが感情をコントロールし、怒りによる衝動的な行動を避けることを教えています。

「不邪見」は、道理を無視した誤った見解を持たないという戒めです。これは、私たちが真実を見極め、誤った認識に基づく行動を避けることを教えています。

これらの戒めを聞くと、厳しいルールのように感じるかもしれません。しかし、これは豊かに生きるための「よい習慣」といわれています。

つまり、これらの戒は、私たちが自分自身の成長とより良い生活をするための道しるべとなるものです。

単純で簡単に守れそうなものに感じますが、実際にこれら全てを大切にして日々の生活を送ることは大変難しいと感じます。

その度に反省して、また新たに生活を送らなければいけないと思います。

十善戒を改めて授かったことで、この十善戒を意識して生活していきたいと思います。それぞれの戒が、私たちの生活をより豊かに、より充実したものにするきっかけになればと思います。

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