無財の七施を学ぶ

こんにちは、ショウエイです。

先日、大学の友人の結婚披露宴に出席したとお話ししましたが、しばらく経ってから別の友人から結婚披露宴の招待状が届きました。

いわゆる結婚ブームというものですね。

披露宴最後には、よくエンディングムービーが流れます。

その日出席した方の笑顔がたくさん見られます。

「笑顔」には、心や体にいいと医学的にも証明されているそうで、

  • 脳の活性化
  • 血行促進
  • 自律神経のバランスを整える
  • 筋力アップ
  • 幸福感と鎮痛作用

などの効果があり、最近では病気の予防や治療などにも注目されているそうです。

話が逸れますが、筋力アップは意外でした。

この「笑顔」について仏教にも説かれていることがあります。

「無財の七施」といって、いわゆるお布施のお話です。

お布施というと、お寺やお坊さんに供養や祈祷をしていただいたときにお包みすることをイメージするかと思います。

これはお布施のなかでは「財施」といいます。

今回お話しするのは、「無財」なので財産がなくてもお布施はできるという話です。

一つずつ紹介します。

「無財の七施」

一、眼施(がんせ)慈眼施(じげんせ)

慈しみの眼、優しい目つきですべてに接することである。

二、和顔施(わがんせ)和顔悦色施(わがんえつしきせ)

いつも和やかに、おだやかな顔つきをもって人に対することである。いわゆる笑顔のこと。

三、愛語施(あいごせ)言辞施(げんじせ)

優しい言葉遣いをすること。時には厳しさも必要ですが、前提には相手に対する思いやりのこもった態度と言葉を使うこと。

四、身施(しんせ)捨身施(しゃしんせ)

自分の体で奉仕すること。「こんな自分でも」と与えられることをよろこんで、気持ちよく実行すること。

五、心施(しんせ)心慮施(しんりょせ)

自分以外のものの為に心を配り、共に喜んであげたり、悲しむことが出来ること。共感してあげられること。

六、床座施(しょうざせ)

譲り合いの心を持つこと。

七、房舎施(ぼうしゃせ)

雨や風をしのぐ所を与えること。相手に対して、思いやりの心を持ってすべての行動をすること。

以上が無財の七施です。

すべて仏さまが私たちにしてくださっている慈悲の実践です。

手元に残るものではありませんが、実際に自分がしてもらうと嬉しいものです。

行動するのは、時には難しいこともあると思いますが、本来は誰にでもできるお布施もあるというように説かれています。

この無財の七施の話を聞いてからは、お布施の本質的な目的は「相手を思い、よろこんでもらうこと」なのかなと個人的には感じています。

改めて自分自身にも取り入れられるようにしていきたいと思います。

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