物価は上がり続け、将来の年金も不透明…。
そんな中、「お金に働いてもらう」資産運用の必要性が高まっています。
とはいえ、いざ新NISAを始めようと思っても、
どの商品がいいのかわからない
投資信託って難しそう
オルカンってよく聞くけど何がいいの?
そんな悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
この記事では、私自身が選んだ「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、通称「オルカン」について、
なぜ新NISAで選ばれるのかを、仏教的な価値観も交えて深掘りしていきます。
「オルカン」ってどんな商品?
オルカンとは、三菱UFJアセットマネジメントが運用する全世界株式に投資できるインデックスファンドです。
約50カ国、3,000銘柄以上に投資でき、これ1本で日本を含む先進国から新興国まで世界中に分散投資できます。
- 指数:MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(円換算)
- 種類:時価総額加重型インデックスファンド
- 信託報酬:年0.05775%(2025年現在)
オルカンが新NISAで人気の理由
1本で世界に分散投資できる
投資の基本は「分散」。
「卵を一つのカゴに盛るな」ということわざ通り、リスクを減らすには多方面への投資がカギです。
オルカンなら1本で地域・国・業種に広く分散投資ができるため、初心者でもリスク管理しやすいのが特徴です。
手数料が業界最低水準
オルカンの信託報酬は、年0.05775%と非常に低コスト。
同じような全世界株ファンドの中でも特に安く、長期的な運用成績に大きな差を生みます。
商品名 | 信託報酬 |
---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式 | 0.05775% |
つみたて全世界株式 | 0.198% |
他社インデックスファンド | 0.4785% など |
積立投資との相性が抜群
毎月一定額を投資する「積立投資」は、価格が安いときに多く、高いときに少なく買える仕組み(ドルコスト平均法)。
オルカンの分散性と低コストが、この積立投資と非常に相性がよく、長期投資に最適です。
初心者でも始めやすく「ほったらかし」でOK
「何に投資するか」で悩む必要がないのがオルカンの大きな魅力。
しかも、時価総額に連動して自動的に投資比率が調整されるため、世界経済の流れに合わせて運用が続いていきます。
一度積立設定してしまえば、あとは基本的に見守るだけでOKです。
オルカンは“諸行無常”にも対応する投資信託
欲を抑え、長期的な視点を持つ
仏教では「貪(とん)」=欲の心を戒め、長い目で物事を観る姿勢を大切にします。
短期的な利益を追いかけすぎる投資スタイルでは、心が振り回されがちです。
その点、オルカンは“急がず・焦らず・続ける”という姿勢が活きる商品だと感じています。
諸行無常の考えに沿う
どんなに強かった国や企業も、やがて変化します。
仏教の「諸行無常」という教えは、すべてのものは常に変わるという教えです。
オルカンはその真理に寄り添い、時代に応じて投資先が自動的に変化する仕組みを備えています。
S&P500ではなく、オルカンを選んだ理由
- アメリカ株は確かに強い。しかしそれだけに偏るのはリスクもある。
- 全世界に投資することで、どんな未来が来ても対応できる安心感がある。
- 経済ニュースに一喜一憂せず、自分の時間を大切にしたかった。
- 投資に悩む時間を減らし、家族や仕事、自分の学びに集中したかった。
新NISAでオルカンを選ぶ際のポイント
「オルカンいいな」と思っても、どうやって始めたらいいか迷う方も多いのではないでしょうか?
ここでは、新NISAを活用してオルカンを積み立てるための具体的なステップをご紹介します。
店舗型証券よりも手数料が安く、オンラインで完結できるネット証券がおすすめです。
- 年間120万円の「つみたて投資枠」を優先的に使う
- ネット証券(SBI証券、楽天証券など)で口座を開設
- 月1万円〜など、無理のない額で自動積立を設定する
① まずは「つみたて投資枠」を優先的に使う
新NISAには、
- 成長投資枠(年間240万円)
- つみたて投資枠(年間120万円)
の2つがあります。
オルカンは積立向きの商品なので、まずは「つみたて投資枠」から活用するのがおすすめです。
② 月1回の自動積立でOK
設定さえしておけば、毎月決まった日に自動で買い付けされます。
忙しい方や投資が初めての方でも、ほったらかしで資産形成ができます。
1万円からでもOK。
最初は無理のない金額で、少額から始めましょう。
③ ネット証券で口座を開こう(楽天証券・SBI証券など)
投資を始めるには証券口座が必要です。
おすすめはネット証券。
その理由は、以下の通りです。
ネット証券の特徴
- 店舗を持たず、すべての手続きがオンラインで完結
- 店舗維持費や人件費がかからないため、手数料が非常に安い
- スマホやPCでリアルタイムに取引・確認ができる
- 24時間、好きなタイミングで入金や設定が可能
ただし、サポートは限定的なので、基本的な操作や判断は自分で行う必要があるという点は心得ておきましょう。
迷ったら、まず「習慣にすること」から始めよう
投資は「一歩踏み出すこと」が何よりも大切です。
特に新NISAは長期積立に適した制度ですから、最初から完璧を目指す必要はありません。
- 自分に合わなければ、あとで微調整すればOK
- まずは「積み立てる」という習慣をつくることが最大の成果
仏教的にも、「中道(ちゅうどう)」=極端に偏らないバランスの取れた道が大切とされています。
迷って動けない時ほど、まずはやってみる。
その一歩が、将来の安心につながるかもしれません。
投資でもまさにその考え方が活きるのではないでしょうか。